ソウル・二村の中華料理店「金紅」四川にもない四川湯麺が絶品!
久しぶりに外出して、友達と国立中央博物館(ソウル)へ見学に行った。行く前に昼食を済ませておかないと、高いと噂の博物館のレストランでご飯を食べる羽目になりそうだったので、まずは近くで食事をすることにした。二村洞(イチョン・ドン、ソウルの日本人街があるエリア)といえば、日本人街をはじめ、小さくて美味しいお店がたくさんあることでとても有名なので、少し検索すれば美味しいお店にたどり着ける。お店をどんどん拡大していく最近のトレンドとは違い、素朴な味わいが残っているとても面白い地域だ。
メニューは、二村洞によく来る友達が決めた通り、中華料理だ。中でも油淋鶏(ユーリンチー)を食べたいと言うので、どうせ君がおごってくれるんだから好きにしていいよと伝えた。高くて美味しいものをご馳走してくれるなら、私としては大歓迎だ。
最初に決めたのは、友達が「油淋鶏が美味しい」と3回は言っていた「東江(トンガン)」という中華料理店だった。しかし、バスに乗って1停留所分行かなければならない距離だったので諦め、再度検索した。そこで目に留まり、比較的近かったお店が今日紹介する「金紅(クムホン)」だ。ひとまず『水曜美食会』(韓国のグルメ番組)に出たお店なので、口コミはしっかり広がっている。紹介されたメニューも東江と同じ油淋鶏だったので、東江が美味しいのか、番組で推薦された金紅が美味しいのか比較してみることにした。そうして猛暑注意報が発令された、茹だって死にそうなほど暑い日、熱々の油淋鶏を食べるために、陽炎まで見えるアスファルトの道を10分間歩いて行った。









私たちが頼んだメニューは、油淋鶏1つ、四川湯麺(サチョンタンミョン:ピリ辛の海鮮スープ麺)1つ、ジャージャー麺(チャジャンミョン)1つだ。友達があまりにも暑くてちゃんぽんは食べられないと言って、ジャージャー麺を頼んだ。中国冷麺のように涼しいメニューが一つもないのが残念だが、猛暑注意報が発令されてスマホに警告メッセージがビービー鳴る日でも、12時になった途端に行列ができるお店なので、全く心配する必要はなさそうだ。単にこんな日に中華料理を食べようとやって来た私たちが狂っているのだ。
ちなみに時間に余裕がある方なら、11時半頃に来て食事をすることをおすすめする。お昼時になるとお店が満席になるし、テーブルが10卓にも満たない小さな町のお店である上に、急いで食べるには重い料理なので少し時間がかかる。料理自体は早く出てくる方だ。




油淋鶏を食べに来たお店だが、油淋鶏よりも四川湯麺にすっかりハマってしまった。麺はまあそれほどインパクトはなかったけれど、ヤリイカ(ハンチ)やキノコが良くて、スープがすっきりしている。特に印象深かったのはヤリイカだ。ヤリイカで合ってるよね…。大抵の中華料理店のちゃんぽんはグツグツ煮込んであって、イカもキノコも柔らかいというよりはグチャグチャと噛みちぎるような食感だが、このお店の料理は柔らかい食感が際立っている。文章はこんな風に感情を込めずに書いているが、実際には「うわ!!!うおおお!!!ヤリイカ、ヤリイカ!!めっちゃ美味しい!!!うわ、これキノコなの、おでんなの!!!」と言いながら食べた。麺は抜いて、海鮮やキノコ、野菜をもっと入れて「四川湯」として別で売ってくれたら本当に良さそうだ。「すみません、四川湯にライス一つ!」そういえば、私は一度も四川湯麺を食べたことがなかったので、どこの中華料理店に行っても一般的にこれくらいの味は出せるのかもしれないと思いつつも、あまりにも美味しいのでそんなはずはないと考え直したりする。精神病でもないのに。
油淋鶏も悪くない。ソースも韓国人が好きな甘酸っぱい味で、お肉も硬くなく柔らかくてとても食べやすい。野菜も新鮮だと感じた。それでも「まあまあ」程度な理由は、衣がお肉と一体化しておらず、バラバラになってしまうからだ。どれだけ美味しい油淋鶏なのか比較してやると目を光らせて来た友達も、油淋鶏は東江の方がマシだという意見だった。それなら次回の食事は東江ですることにしよう。勝手に本格的な油淋鶏戦争。
ジャージャー麺は、インスタントで売っている生ジャージャー麺のような味だ。2,000ウォン多く払って四川湯麺を食べるか、家でチャパゲティ(インスタントのジャージャー麺)を食べる方がマシだ。本当に生ジャージャー麺を買ってきて売っているのかもしれない。
価格が一般の中華料理店より20%ほど高くて気軽には行きにくい場所だが、お酒を飲んでフラフラな時に四川湯麺を一杯ガッツリ食べるにはとても良いお店だ。このお店で油淋鶏を頼もうが、酢豚(タンスユク)を頼もうが、何も頼まなかろうがそれは個人の自由だが、そんな悩みを抱える前に、まずは四川湯麺を1人1杯ずつ頼んでから悩んでほしい。