ソウルの国立中央博物館 特別展「アラビアの道」見学レビュー
2017-08-22 · 更新日: 2026-08-11 · 原文(韓国語)
国立中央博物館(ソウル)に来るのが初めてだから、当然こういう特別展に来るのも初めてだ。私の記憶では、韓国に住みながら外国の歴史的な文物をテレビではなく実物で見たことがない気がする。見たか見ていないか曖昧な状態だと言えば分かりやすいかな。まあ、見てないってことにしようだから少し期待していたんだけど、ちょうど特別展が一度も行ったことのないイスラム文化圏だったので、期待に期待が重なって、エバーランド(韓国のテーマパーク)に初めて行くみたいにワクワクし始めた。もちろん、これは私の体で精神を担当する器官、つまり脳だけがそう感じていたのだ。5平方メートルの部屋で寝転がって生きてきたそれ以外のすべての器官は、4時間も見学しようと歩き回ったせいでストライキを準備中だった。遊ぶのも体力がなきゃダメだね、死にそうだ。
アラビアの道特別展の料金が毎回同じなのかは分からないけど、今回の「アラビアの道」は大人6,000KRWだ。高いとも安いとも言えない、絶妙な価格設定だと思う。自分の分を買うのはいいけど、友達の分まで買うには負担になる価格。チャパゲティ(韓国のインスタント麺)を思い浮かべればぴったりだ。遺物の説明をしてくれるアプリも売っていたけど、そこまで必要ない気がして私は無職だカメラ一つだけ持って入った。展示場の中は異国情緒を超えて、洞窟に入ったような感覚になる。暗い空間で遺物だけに光が当たるように展示場が作られていて、イスラムという私たちには少し神秘的な文化をうまく表現しているようで、個人的には集中しやすかった。
展示は、砂漠が緑豊かだった時代の遺物から物語が始まる。その中でタイマ地域の遺物が主に出てくる。いくつかを除いてはササッと見て通り過ぎたので、全体の流れはよく分からない。全体の流れが重要なんじゃなかったっけ
始まって少し歩いただけでポスターに出ている遺物が現れる。紀元前4000年頃に作られた石像だ。同じ時期に韓国で発見されたものが土器や矢じりなどであるのに対し、この地域は芸術品が出土したというだけでも、経済や文化のレベルが明らかに違っていたと推測される。
サンゴ石灰岩で作られた杯。まるでプラスチックで作られたような材質と模様だ。
下段に書かれた文字はギリシャ語で「さようなら」だ。紀元前3〜2世紀のアラビアで発見された墓碑なのにギリシャ語が使われている。ギリシャ語が今の英語のように公用語だったみたいだ。ギリシャを征服してギリシャ語を学んだローマ人たちが、無駄にそうしたわけではないんだな。
これがベッドの脚だ。
少女が顔につけていた黄金の仮面と手袋。洋の東西を問わず、お金持ちの家の大切な人が死ぬと黄金で全身を覆ったようだ。今はそんな伝統がなくなって本当に良かった。もしあったら…ふぅ。
紀元前1000年頃の鉢。この頃、韓国で出土したのは櫛目文土器だ。交流があったのかな?かなり離れた二つの文化の遺物が、それほど違って見えない。
ナボニドゥスの石碑。アッシリアのナボニドゥス王がタイマに滞在した証拠なんだけど、この石碑は全く見えなくて、隣にある拓本を見てやっと形がほ〜んの少し見える。実は拓本を見ても私の目には何が何だかさっぱり分からなくて、そのまま通り過ぎた。
墓碑。紀元前に作られた墓碑だけどピカソの感じがする。こういうデザインは今使ってもかなりウケが良さそうだ。
後ろの背景は動画だ。動画をたくさん流してくれたけど、吹き替えをしてくれたらどうだったかなと思う。
ここからはアル・ウラー地域の遺物だ。地域についての説明が書かれた地図があったんだけど、写真を撮り損ねた。実際に行ってその地図を見ながら遺物を見れば、なぜ「アラビアの道」なのかが理解できる。わざと撮らなかったわけじゃない
乳を飲ませるライオンの彫刻。
ここからカルヤト・アル・ファウ地域の遺物だ。
男の顔。何の説明もない。頬のあれはこぶだろうか?それともキュビスム(立体派)が紀元前からあったのだろうか?他のどの遺物よりも印象的で記憶に残っている。正直、写真を見て説明も撮ったからあれこれ書いているけど、これと後ろのメッカに付いていた門以外は記憶にも残っていない
今使っている茶こしと全く同じだ。なんと2000年間もデザインに変化がない!
ヘラクレス。なぜイスラム文化なのにヘラクレスなのかと聞かれるかもしれない。私がそうだったムハンマドは6世紀に登場する。
沈黙の神、ハルポクラテス。ヘラクレスはすごく精巧でかっこよく作られているのに…
当時の上流階級を描いた壁画。果物と召使いに囲まれた姿だそうだけど、あの絵をロシアの教会で見たことがある気がする。
ローマから輸入した杯。今そのまま使ってもよさそうだ。
1世紀に使われていた瓶たち。これを見ながら「こいつら、ただ自分たちで作って騙して展示してるんじゃないか?」と思うほど、今の瓶と違いがない。ガラス瓶はこんなにうまく作るのに、上の石像たちはなぜあんな感じなんだろう。
ローマから輸入した高価なベッドの頭飾り。お墓に一緒に埋められたそうだ。昔も今もイタリアの贅沢品は最高だ。
この瓶たちから年代が急にグッと上がる。7〜10世紀の物で、巡礼者たちが持ち歩いていたものだ。お金がなくなったら瓶や瓶の中身を売ったそうだけど、バックパッカー旅行の始まりだと理解できる。
コーラン
「片手にコーラン、片手に剣を」にふさわしいコーランだ。盾として使ってもよかったんじゃないかと思った唯一のコーラン。しかも時期は16世紀のオスマン帝国時代だ。
カアバ神殿の扉。個人的に今回の展示のハイライトだと思う。メッカのカアバ神殿に入る扉なんだけど、扉を見るだけで壮大なメッカが想像できる。テレビでメッカに人がうじゃうじゃいるのを見ただけで、建物や扉をちゃんと見せてくれなかったけど、この扉を見て少しは想像することができた。
シャーミー門を覆う布。カアバ神殿ではないが、似たような門を覆う布だ。門を覆う布まで華やかだ。お金を払って見たから、できるだけ忘れないように写真を撮ってざっと文章にまとめたけど、個人的には口が開くほど驚くレベルではない。カアバ神殿の扉は例外。この地域についての情報がもう少しあればもっと理解しやすかったと思うけど、展示の流れがどう進んでいるのか掴むのが難しかった。個人的な知識不足から起きたことなので、この地域を少し知っている人たちはもっと楽しく見られそうだ。
いくら良いことを言っても、記憶に残るのは口にこぶがある男の頭像とカアバ神殿の扉だ。その二つを見るために6,000KRW払ったと考えても悪くない。