済州島・翰林港:耳がちぎれそうなほどの強風の中で港見学
漢拏山(ハルラサン)の中腹にあるサリョニ森の道から海側へ移動すると、雪がだんだん弱まってきた。生きてきて、雪が降ることにこれほどビビったのは初めてだ。運転しながらも「どうか私を見て避けていってください」と心の中で祈りながら、這うように車を走らせた。もし誰かが、人生が面白くなくて毎日が同じだと愚痴をこぼすなら、迷わず真冬の漢拏山をおすすめする。ここで運転すれば、1秒たりとも背中の汗が乾く暇はない。
海の方へ移動したからといって、済州島(チェジュド)が寛大に旅行させてくれるわけではない。何がそんなに怒っているのか、激しい風を送り込んでくる。漢拏山の中腹は木のおかげで風は少し弱かったが雪が激しかったのに対し、海側は雪こそ降らないものの、オ・スンファン(呉昇桓)の直球のような風が容赦なく頬をビンタしてくる。車の中にいれば全く感じないのに、写真を1枚撮ろうと外に出ると、誰にも殴られていないのにボコボコにされたように体が揺さぶられる。済州島の風が有名なのには理由がある。



車に乗って翰林港(ハルリムハン)まで来た理由はご飯。翰林カルグクスでボマル(済州島名物の巻貝)を一度食べてみようとやって来て、この苦労をしている。カルグクスを1杯食べ終わると風が少し穏やかになったので、翰林港をサッと見てくることにした。果たして、サッと見ている間ずっと大人しく待っていてくれるだろうか?






趣のある港と、港特有の濃い磯の香りを感じるべきだったが、いつ風が強くなって襲ってくるか分からないので、ジョギングするように一周した。そうやってあっという間に港を一周し終えたと思ったら、空気を読んだ風がまた激しく吹きつける。車で移動する時間が多い日だったが、本当に日取りが良かった。今日の旅行で一番のスポットは、ずばり車の中だ。この風の中で歩いたら、歩くのではなく飛んでいってしまうだろう。